上橋菜穂子

精霊の守り人




はじめの一行

精霊の守り人

バルサが鳥影橋を渡っていたとき、皇族の行列が、ちょうど一本上流の、山影橋にさしかかっていたことが、バルサの運命を変えた。
鳥影橋は平民用の粗末なつり橋で、ところどころ板が腐り落ちて、隙間から青弓側の流れが見える。ふだんでもあまり気持ちの良い光景ではないが、今日は、ここのところ秋の長雨が続いたせいで川の水笠が増え、茶色く濁った水が、白く泡立ちながら、逆巻いて流れていて、とくに恐ろしい光景だった。

精霊の守り人(上橋菜穂子)

はじめの一行に、バルサという登場人物が出てきて、その運命が変わったという動きにつながる。
たぶん、売れる小説の一行目って、まさにこんな感じなのかなぁ、なんて思いました。

本書の内容

もともとは児童書

本書をジャンル分けするなら、ファンタジー小説とでも言いましょうか。
私達とは少し違った世界で起こる物語。
そもそもそういった児童書として描かれ、ドラマ化され、そして大人が読める装丁になった。
これが本書ができた背景のようで、作者の上橋さんもそれを望んでいたようです。

大人が読めるファンタジー。

これはこの10年くらい、ハリーポッターなんかが象徴的ですが、けっこう出てきてますね。
実は私はこのジャンルはあまり得意ではありません。
なんだか子供っぽい印象がぬぐえなくて、あえてそれを選ばなくとも…という気がしてました。

そんな自分の好みもあって、上橋菜穂子さんの作品は評判がいいのは知ってましたが手を出すことはしませんでした。
ただ、そろそろ読んでみようかな…と思った頃、何気に妻とそんな話になった時、
「精霊」「闇」「夢」の守り人シリーズを持っているというのです。
では、ということでまずはこの政令の守り人を手にとりました。

チャグムを救い育てる

さて、内容はというと冒頭のシーンから、バルサはチャグムという王族の子供を助けることになります。
しかし、チャグムは精霊の卵を宿していると言います。
そして帝が送り出す刺客に命を狙われる。

まだ幼いチャグムは一夜にして、孤立無援になり、頼るべくはバルサのみ。
そんな状況の中、人として成長するチャグムの物語でもあると言えるでしょう。

前半で大きなクライマックスを迎え、私はその勢いで読み切ってしまいました(笑)

Amazonのレビューを見ても、★が4つ以上ばかりですからすごいですね。
大人の男の人は、ファンタジーはちょっと・・・という方もいらっしゃると思いますが、
思い立った時に手にとってみるには割とおすすめの一冊です。

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