目次
はじめの一行
はじめに
渋沢栄一という原点
会社に出勤するため、いつも通りJRに乗って日経新聞を開いた。ふと目をやると、社内吊り広告にサッポロビールのうまそうな新製品の宣伝がある。帰りに買って帰ろうと思いながら、お金をおろすのを忘れていたことに気付き、会社近くのみずほ銀行のATMに寄る。
そういえばもう年末、クリスマスは帝国ホテルで過ごして、初詣は明治神宮にでも行くかなぁ。その前に聖路加病院に入院している祖父のお見舞いにもいかなくっちゃ……。
いきなりなんのこっちゃ、という話です。
しかしここに出てくる企業の創設に、渋沢栄一は関わったと言います。
氏がその設立にかかわった企業は500社にも及ぶと言います。
そしてそのうちのかなりの会社は、今も残っています。
この驚異的な偉業を伝えるだけで、読者に関心を持たせるには十分ですね。
本書の内容
日本にいて渋沢栄一に関わらないことは不可能?
前書きにもあったように、私達が普通に接する企業のなかに渋沢栄一がかかわった企業があります。
たぶん、日本に住んでいて、渋沢栄一がかかわった組織と触れないことの方が難しいくらい、日本の経済界の始祖といえる人。
そしてお札の顔になるというのですから、どんな人?という好奇心は抑えられません。
たぶん、会社の立ち上げにかかわった数が多い人は沢山いると思うのですが、その企業がその後も残っているというのは非常に珍しいことだと思います。
そういう意味では、先見の明があったのか、人育ての才能があったのか、その本質を知りたくなって本書を手にとりました。
中身を読んでいくと、タイトルの「論語と算盤」というのが非常に象徴的。
どういうことかというと、対極にあるものを持ち出していること。
道徳的なことと、経済的(たぶんかつてはそれは道徳と真逆にあった)なことを同時に論じ、その極端を知ることで自分がどこにいるかを確認する。
そんな考え方が、渋沢栄一氏の中心にあったようにも思えます。
あたりまえだけど道徳的
で、中に書いてあることは、非常に道徳的な内容です。
ご自身の武勇伝なんかも若干含みながら、いたって道徳的な内容がつらつらと続きます。
ある意味、言っている人が中身のない人だったら、重みの内容かもしれません。
本書は渋沢栄一が語るから成り立っているのかもしれない。
そんな気がします。
その中で個人的に感じたのは、物事は両極端を知ったうえで中庸を良く大事さが身に染みた気がします。
いやー、読書って素晴らしいですね。
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これをiPadでぱらぱら見てます(笑)
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