はじめの一行
定石通りの書き出し
本書のターゲットは、今一つ自信を持てない女性。(だと思う)
という事で、書き出しは、そんなターゲットの心の声の代弁から始まります。
こんな悩みを持っていて、努力はしてみたけどうまくいかない。
けどそれは当たり前。
で、私の出番ですよ・・・と。
「理想の自分」に生まれ変わるための最高の方法
「もっと自分に自信を持てたら…」
「私もあの人のように、どうどうと振る舞えたら…」
「もっと度胸があって、緊張せずに話せたらどんなにラクだろう…」
本書を手に取ったあなたは、こんなふうに悩み、悔やんできたのではありませんか?インターネットや書籍、セミナーなどで見つけた、さまざまな自信をつける方法を試してみたけれど、どれも変化がなかった、あるいは、効果が持続しなかったのではないでしょうか。
自信とは、小手先のノウハウだけで身につくものではありません。
それが真実です。自分に自信をつける最高の方法―――ミス・ユニバース・ジャパンビューティーキャンプ講師の世界一受けたい特別講義(常富泰弘)
特筆すべきプロフィール
この著者の強みは、現役のメンタルコーチ。
それも、日本ミスユニバースのファイナリストの講師です。
世界の大舞台で堂々と振る舞い、緊張したそぶりも見せず自分を上手に見せる彼女たち。
その背景にはどんなカラクリがあるのか。
自分もあんな風になれないか。
そんな願望をかなえてくれる予感を感じる書き出しになっています。
本書の内容
ビューティーキャンプで行われる心理ワーク
私も初めて知ったのですが、ミス・ユニバース・ジャパンのファイナリストは、泊まり込みの合宿研修を受けるそうですね。
そこで立ち方、歩き方、といった身体面のトレーニングにくわえ、心のケアも行われるそうです。
著者の持ち時間は、1時間。
この一時間を使って、彼女たちがステージで自分の持てる力を発揮できるようなプログラムを考案しています。
本書ではその内容に加え、たった一時間では伝えきれない内容を、この一冊に詰め込んでいます。
その中心は子供の頃の傷をいやすワーク
ざっと読んで感じたのは、もっとも重視しているのが子供の頃の心の傷をいやすこと。
というのも、人は成長過程で様々な感情や記憶を持ちます。
とくに、小さなころの体験は、人格形成に大きな影響を持ちます。
子どもの頃、親が留守がちで寂しい思いをした。
親に甘えようとしたところ、受け入れられなかった。
親に叱られた経験が、未だに自分を委縮させている。
などなど。
自信について紐解いていくと、たいていはそういった幼児期の体験に端を発するようです。
それを自ら癒し、未来へのチカラと変えていく。
本書はそんな内容になっています。
女性のみならず、男性にも読んでいただける内容だと思います。
傷つきやすいとか、批判を恐れる傾向がある場合、一度読んでワークをやってみると効果的ではないかと思います。
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