ビジネス書

ファンをはぐくみ事業を成長させる 「コミュニティ」づくりの教科書




はじめの一行

はじめに

「人のつながり、コミュニティの意義を理解し
生かせる者が、ビジネスを制し、社会を豊かにする」

これは私、藤田祐司が2011年に仲間と立ち上げたイベントコミュニティのプラットフォームサービス「Peatix(ピーティックス)」で創業時から大切にしているメッセージです。
創業から9年余りが立ち、事業は着実に成長しましたが、この間に厳しい局面に立たされることは一度や二度ではありませんでした。そのたびにこのメッセージを思い出し、自分を、そして仲間を奮い立たせてきました。

ファンをはぐくみ事業を成長させる 「コミュニティ」づくりの教科書(河原あず、藤田祐司)

「コミュニティ」というものが注目され始めて随分になります。そういったコミュニティとサブスクが合体するかのように会員制ビジネスというのが今や大人気。そういった中で先駆的にコミュニティを作り上げてきた著者の信念をはじめにぶちかますというまえがき。中身はハウツーに近い内容ですが、こういった思いをぶつけることで、中身の重みがずいぶん増しているような気がするのは私だけでしょうか。

本書の内容

コミュニティの定義

コミュニティという言葉、今はビジネスの現場で多くの人が使いますが、厳密な定義を考える人は少ないと思います。たとえば、単なる町の寄り合いはコミュニティなのかどうなのか。道端でたまたま出会った人の立花氏はどうなのか。こういったことを言葉で定義することに意味があるかどうかはわかりませんが、逆にコミュニティをカタチにする立場になると、やはりここは大事です。

本書によるコミュニティの定義というか、コミュニティに必要な要素が明記されています。

・参加者一人一人が、目的意識をもって能動的に活動に関わっている
・参加者同士が、対等にコミュニケーションできる

なんとなくその場にいるとかはコミュニティではないし、コンサートのように見るだけという一方的な関係だとコミュニティではない。

コミュニティの構成要素

コミュニティを維持するために一般的に良く用意されるのが、「イベント」と「コンテンツ」。
イベントに関しては規模などによって開催方法も変わるし、その中の開催方式もいろいろ。例えばみんなで競い合って表彰するようなハッカソン的イベントもあれば、ワークショップ型のイベントもある。そしてそういった開催の模様を例えば、YouTubeやブログなどで紹介することで、参加した人が振り返って対話を盛り上げる役に立ったり、新たな仲間を増やすためのコンテンツとなっていく。こういった形で、イベントとコンテンツがつながった先に、コミュニティの発展があるといいます。

そのほかにもオンラインイベント開催のコツなど、今の時代のコミュニティを作り、育て、運営する方法がステップバイステップで解説された一冊。単なるハウツーということにとどまらない熱い本に感じました。

コミュニティに対する私見

これは私に限ったことではないと思うのですが、改めてコミュニティというものを見直したのがあの311でした。私は保険の仕事をやっているのですが、震災発生直後にはまだまだ保険の出る幕はありません。ひとまずはそこで生きながらえるということを考えたときに、保険やお金という問題よりまずは協力し、生き抜くということが重要であり、そのかなめはコミュニティだと感じました。そんなこともあって地元でコミュニティに参加したり作ったりをいろいろと模索しているわけですが、本書はそれを効率的に行う道しるべとなるのではないかと感じました。

ビジネスという考え方のみならず、継続的にコミュニティを維持運営していこうと考えるすべての方にお勧めしたい一冊です。

 

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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