エックハルト・トール

さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる




はじめの一行

序章 この本が生まれたいきさつ

私はめったに過去を振り返ることはありません。過去を振り返っても、何の役にも立たないという事を、よく知っているからです。
しかし、本書が生まれたいきさつについて、みなさんに知っていただくために、わたしの過去を、ほんの少しだけふりかえってみましょう。

三十歳になるまで、わたしは、たえまのない不安やあせりに、苦しんでいました。自殺を考えてしまうことも、たびたびでした。いまになってみると、まるで、その頃の自分の生活は、見知らぬ他人の人生か、自分の過去生のようにさえ思えるのですから、おかしなものです。

さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる(エックハルト・トール)

さとりがテーマの本だけに、穏やかなスタート、と感じるのは私だけでしょうか。
煽るでもなく、語り部のように、とつとつと語り始める。そんな印象を受けましたがいかがでしょうか。

本書の内容

さとりにかんする一問一答

本書はタイトルの通りさとりがテーマ。
まず、さとりって、印象としては東洋的なイメージがあるのですが、カタカナの名前の人が悟りを語るんだ、とちょっと意外な感じもします。
この、エックハルト・トールという著者は、私は以前「ニュー・アース」という本を読んだことがあります。
かなり分厚い本ですが、主張していることはけっこうシンプルだったように記憶しています。

今回の本も、割と小さな活字でびっしり埋め尽くされているので、文字数としては相当多い部類のホンダと思うのですが、内容はある程度明快な「さとり」の本です。
構成としては、一問一答方式。
さとりというものについてあまり知らない、あるいは懐疑的な人からの質問に著者が答えるというスタイルなので、比較的わかりやすく読みやすいです。

で、この中でそれなりに強調されているのは何かというと、「今、ここに集中せよ」という事のように思いました。

ネガティブな感情は自ら招いている

例えばですが、今、ここ、つまり時間的に今目の前にある瞬間に集中し、今自分の周りを囲む環境だけに集中しているとき、私たちはネガティブにはなりえないと言っています。なにしろ目の前のことに夢中になっているのですから。ネガティブというのは例えば、過去の記憶や、未来の想像などから湧きあがってくる感情、つまり意識が今やここからずれているから湧きあがるのだ、と。

これ、たぶん10年前のわたしなら、「ふーん」で終わってたと思います。
けど今回は、ちょっとその「今、ここ」とやらに集中しようと頑張ってみました。

わかりやすいのは、一人でご飯を食べるときです。
仕事なんかで一人で食事する機会はあるのですが、この時に、自分は食べることにまったく集中できていないのです。
スマホを見たり、目に入るメニューをちらちら見たり、周囲の人の会話に気を取られたり…。
そういうところから、心はどこか別のところをさまよっていて、肝心のご飯の味、かんだときの感触、そこから感じる香りなど、食べるという事にまったく集中できていないことに気付きました。
一事が万事で、どれほど自分が目の前に集中していないかをあらためて実感しました。

そうやって、できるできないはもとより、とにかく、今ここに集中しようとすると、時に、そこに割り込んで浮かんでくる感情や記憶があることに気付いたりもします。
ああ、ネガティブな感情はこうやって起こるんだ、という事がなんとなくわかります。
自分的には、さとりというにはまだまだですが、その入り口がそこにあることぐらいはわかったような気がします。

たとえば、自分にとって結構しんどい仕事や、状況に陥った時、この本の言う「今、ここ」にいることを意識してみると、乗り越えやすいな、と感じました。
本書を見て少しでも理解されたら、実際に試してみられることをお勧めします。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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