ビジネス書

叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」




はじめの一行

まえがき

人はみんな、一生懸命いろいろなことを考えています。
そして、自分や大切な人たちのために行動し、
ときに周囲とも意見をぶつけ合います。

それ自体は悪いことではないけれど、
押さえておかねばならない大事なポイントがあります。
「そもそも、その考えの元となる知識は正しいのか」ということです。

正しく考えるには、正しい知識が不可欠です。
しかし、実際には多くの人が間違った知識の上に立って考えているのです。

叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」(ひろゆき)

このわずかな行数で、本書の目的が明確になっているように思います。
色々と議論が平行線になることが多いけど、元になる知識が違うというのはよくある話。
違う現実を見ながら議論をしても、不毛なものになりがちなのかもしれません。

本書の内容

ひろゆき流の真実を伝える本

この本は、冒頭にもあった通り、真実を伝える本。
ジャンルは、「社会」「仕事」「教育」「政治」「人間関係」などに区切られており、ひろゆき氏が考える真実を伝えています。
ただ、あとが気にも書かれている通り、これもまた真実かどうかはわからないし、仮に今の真実だったとしても10年後もそうであり得る可能性はあまり高くなさそうです。
真実は常に揺らいでいるわけですが、本書が本当に言いたいことは、「自分達が信じていることが本当に正しいのか?」ということは、自分で考え、自分で調べ、自分で判断する必要がある、と言っているのではないでしょうか。

なるほど、私たちは例えば新聞やテレビの情報をうのみにしがちです。
しかしそれとてけっこうアヤシイ。
時にはプロパガンダを形成する手段として使われているケースも多いわけです。
そう言ったことに気付いてもらうため、様々な分野で「常識」と思われることを疑わざるを得ない話を本書の中で列挙しているのだと思います。

競争は激しいのに衰退していく日本

例えば本書の始まりは、日本の現状についてです。
このところあり得ないほどのデフレ傾向が続いており、国内の競争はどんどん激化。企業同士がしのぎを削るわけです。
そうやって頑張っているのに、結果として日本はいろんな値において世界的にあまり評価が高くない。
バブルの時期って、無駄だらけだったのに、ジャパン・アズ・ナンバー・ワンだったのに、今や日本の世界における地位はお寒いばかり。

この状況には、何かが潜んでいるというか、何かが間違えている可能性が高いと思われます。
頑張っているのに報われない。
そのからくりの背景に何があるのでしょうか。

また、全体を通して、言われているのは「納税をあまりしない高齢者群が政治の行く末を決めている」という問題です。
確かにこれは衝撃だったのですが、大阪市と大阪府の統合について、若年層は賛成多数なのに60歳代以上の人たちの反対が多いから物事が進まない。
この状態については、若い人たちが理解し、手を打つべきなのかもしれません。

・・・ということで、本書はひろゆき氏からの社会への提言なのかもしれません。
こういった本が売れるというのは、多くの人が同調されていること。
日本ももっと元気になってくれるといいな、と思います。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

 

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