目次
はじめの一行
はじめに
あなたはまだホントのGoogleを知らない
新型コロナウイルスにより、わが告発の「緊急事態宣言」が発令されて以来、私たちの住み慣れた社会は一変しました。
甲子園球場で行われる春と夏の風物詩、全国高校野球選手権大会が中止。4年に一度、しかも56年ぶりに東京で行われる予定だった東京2020オリンピック・パラリンピックも延期されました。でも、悪いことばかりではありません。
いい意味で変化したのが働き方です。
はじめのキャッチフレーズ的な「あなたはまだホントのGoogleを知らない」という言葉。
とにかくキャッチーで、私の眼にはすごく印象的に飛び込みましたが皆様いかがでしょうか。
たぶんこの本を読むような人は、少なからずGoogleのサービスを活用している方が多いと思うのですが、それでもまだごく一部だというならどうなんだよ、とつい気になってしまいます。
本書の内容
単なるGoogle活用本ではない?
本書の基本的なテーマは、Googleの無料サービスを活用して、高い生産性を発揮するリモートワーク環境を実現する方法を教えてくれる、というところにあると思います。
実際に、そのテーマに即した記述が全体の大半を占めています。
たとえば、Googleは無料のアプリを数えると60とか70とかになるようです。
その中には効いたこともないようなものも多いのですが、本書はそのうちの10ほどのアプリを使うことで、リモートワーク環境が整うといいます。
その具体的な方法(アプリの使い方や設定方法)から、仕事の流れに即した活用パターンを教えてくれます。
たとえばある契約書を作るとします。
従来なら、たたき台を作って先方に見せ、意見を伺い、修正する。
これを対面でやったりすると、どこまでも時間がかかります。
しかし、Googleのアプリを使うことによって、文書を双方で共有しながらオンライン会議。
リアルタイムで修正を加えながら議論を進め、その場で確定する。
ということで、数日かけてやっていた作業が吸う時間ですんでしまうといいます。
なんとも魅力的ですね。
ただ、それだけでは終わらないのが本書の特徴です。
10Xって?
ここからが本書のだいご味なんですが、10X(テンエックス)って言葉、聞いたことありますか?
これは、どうもGoogle内部で使われているようなのですが、企業文化として「10%改善するより10倍にする方が簡単」という考え方のようなのです。
目標を10%改善ではなく、10倍にすることで、やり方を変える必要が出てきます。
そこにおのずとイノベーションが生まれます。
といった感じで、ひとまず考えた目標に、一桁0を足す。
そういった文化があるそうです。
そういったGoogleの企業文化や仕事の進め方に触れられるのも本書のだいご味の一つ。
たんなる、アプリ活用本というわけではないのです。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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