ビジネス書

ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す




はじめの一行

はじめに

ビジネスはその歴史的使命をすでに終えているのではないか?

これが、本書執筆のきっかけとなった私の疑問です。つまり本書は、この疑問に対する様々な角度からの考察の結果を記したもの、ということになります。このような大きな問いに拙速に答えることは危険だということを承知した上で、最初に結論を述べれば、

答えはイエス。ビジネスはその歴史的使命を終えつつある。

ということになると思います。

ビジネスの未来にヒューマニティを取り戻す(山口周)

なかなか衝撃的な結論が一番初めに提示されています。
そして実はその衝撃的な結論に対して、多くの人が言語化はできないまでも、うすうす気づき始めているような気がします。だからきっとこれだけ売れているんじゃないかと思ったりします。

本書の内容

ビジネスの寿命は終わった

本書の最大の盛り上がりは第一章、ビジネスはその役割を終えかけているという部分に集約されているのではないかと思います。著者は、近年のGDPの伸びの鈍化を指して、実はこれは一時的なものではなくて、そもそもビジネスというものに対するニーズが減少してるといいます。うしなわれたウン十年というはなしは、そこが中抜きされたというより、もはやそういうトレンドだったって話っぽくも見えてきます。

多くの人が感覚的にそれを感じ取っていたのは、こんな本のヒットにも関係があるのではないかと思っています。

売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放

著者の主張は、もはやビジネスが創造してきた財やサービスの数々は、ある程度行き渡ったということ。実は私もセミナーなどの中で、「松下幸之助さんの水道哲学は、一定程度達成された」とお話しするケースが結構ありましたので、感覚としてはすごく共感します。

また、内閣府の調査だったと思うのですが、「これからは心の時代化、まだ物の時代か」みたいなアンケート調査を継続的に行っているデータがあります。これを見ると、昭和60年くらいだったかにすでに、多くの人がこれからは心の時代である、といっています。そういう意味では、もうずいぶんと前から多くの人が潜在的に、ビジネスの終焉を予感してきたのかもしれません。

そしてその流れを一気に加速させたのはやっぱりコロナじゃないかと思います。本来ならもう少し時間をかけてじわじわとやってくることが、一気にこの1年ほどに凝縮しておこっています。人々の対応は、「なんとかもとにもどそう」という考えをベースにしているようですが、本書の考えにのっとると、「もはや元には戻らない」というのが未来の展開といえそうです。考えようによっては、じわじわ来られると変化のふり幅が見えにくい。だから今回のように一気に来たのは、ある意味幸いだったのかもしれません。

人は企業戦士なんて言われて、会社なのかビジネスなのか、あるいは勤労という義務にコミットしてきました。しかしそれも変化するタイミングなのかもしれません。逆に企業戦士として活躍してきた人にとっては、大きなしんりてきなてんかんがひつようとなるかもしれません。 気が付いたら社内でだいぶ浮いていた、ということがないように気を付けたほうが良いかもしれませんね。

なんにせよいま大事なのは、過去の慣例よりも、今感じる肌感覚なのかもしれません。

 

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

 

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