ビジネス書

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法

はじめの一行

はじめに

私がこの本で送りたいメッセージは経営戦略に似ている。「限られた資源を無駄遣いするな」ということだ。
時間もエネルギーもタイミングも、たった一度の人生を思いきり謳歌するための、限られた財産である。それを「アホと戦う」というマイナスにしかならない使い方で浪費するなと言いたいのだ。ナイーブ(英語の本来の意味である子供っぽいという意味)で純粋でまっすぐであるがゆえに、アホな連中と無駄に戦ってしまい、心が擦り切れてしまった人たちに、前向きな成果を何も生み出さない行為に時間やエネルギーを費やすことを辞めてほしいのだ。

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法(田村耕太郎)

冒頭にいきなり結論があって、内容としては具体的にブレイクダウンされていく。ビジネス書としては理想的な展開のように思います。
時に本書は、けっこうなロングセラーになっているようです。調べてみると初版が出たのが2014年。今は2021年ですが、未だ書店のそこそこ目立つところに置かれていたりするのを見かけます。私的にはその大きな要素はタイトルなのかも、と思っています。実は多くの人が社会の中で、理不尽な人というか、我を通そうとする人に困り果てるシーンというのがけっこうあるのではないかと思います。そういった人にどう対処すれば・・・なんていう思いからこんなタイトルの本に手を出すのかもしれません。

本書の内容

自身の経験から得た知見

このようなジャンルの本はいくつかのパターンがあります。いわゆる「あほな奴」というのは、ガンコで、偏狭で、みたいなイメージの人だと思うのですが、そういった人への対処法として有力なのは心理学的アプローチです。そういう人がどんな人かを分析し、そこに心理学的な知見をもとに対応するにはどうすればいいか?ということ。言ってみれば、目の前にある人間関係をどうコントロールするかにふぉーっかすされた本。
しかし本書は少し性質を異にします。いわゆるエビデンス的なものを重視するというより、著者の経験重視。しかも方向性としては、人間関係の維持というよりも、自分のキャリアにおいて、目の前の困った人にどう対処するか?ということがテーマ。この割り切り感が、受けた原因の一つかもしれません。

前書きで、ちょしゃは「非戦の書」といっています。まさにタイトル通り、アホと戦わずして、何かしらの利を得る方法を考え抜かれていると言えるかもしれません。多くの人は自らのプライドを守るためにアホを打ち負かそうとしがちですが、本書のスタンスとしてはアホを打ち負かしたとしてもその場限りの優越感を得るだけ。だから、アホとは戦わずに、可能ならば活用しようという趣旨で話が展開されます。毒を食らわば皿まで・・・・・・という要素も含んでいるかもしれません。

そういったことを、政治家経験などのご自身の経験をもとにした知見で構成されています。

メンツより実利

先ほども書いたとおり、本書はメンツを守る事よりも利を得ることが主題です。だから、耐えるべき時は耐えよ。しかし、消えない怒りを解きほぐす方法ならある、と。また幽体離脱のように、自分を客観視せよ、とも言っています。また人たらしの術なども書かれていて、いってみればあの名著こうすれば必ず人は動く」デール・カーネギー のちょっと黒い版と言えるかもしれません。
そのためのいろんなスキルは紹介されていますが、私的にはそんなには強い関心を示しませんでしたが、とにかくメンツより実利という考え方の基本を学ぶことができれば、本書の重要な部分はクリアしたように思うのですがいかがでしょうか。

じつは知人との話の中で、本書を購入された方はけっこう多い。ということは、それだけ多くの人が身の回りのアホに困っておられるのかもしれません。本書のヒットの理由はそういったテーマ設定の妙にあったのかもしれません。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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