目次
はじめの一行
はじめに もう悩まない!大きな結果が出る「ポジティブ脳」を手に入れよう
みなさん、充実した毎日を過ごしていますか?
朝おきた時、その日一日を楽しみに感じられているでしょうか。
絶不調? なんだかこのところ落ち込んでいる?
いや、大丈夫ですよ、そのままで。
「茂木さん、ずいぶん冷たいじゃないか!」なんて思われる方、いらっしゃるかもしれませんね。
けれども私はそうやって毎日を「好調」「不調」に左右されずに、平静な気持ち、つまり脳が”フラット”な状態で過ごしています。
絶好調とか絶不調とか、そういったことに人はとかく左右されがちですが、本書はそれをどうこうしようと思わないで言い、といいます。不調と感じるならそれをどうこうしようとしなくていい、という世間の一般論へのアンチテーゼを冒頭でぶちまけるというまえがき。たぶん、ライターさんが書いたのでしょうが、なんとなく自然な感じでいいな、と思いました。
本書の内容
ポジティブとネガティブは一体
本書の前半で、ポジティブ心理学の説明があります。ポジティブ思考が大事、なんていう話が広まる背景には、セリグマンという人の研究があったわけです。しかし、それが海外から日本に入った時に、日本の根性論とポジティブという言葉が結びついてしまったと言います。ポジティブと言えば、前向きな努力を怠らないということというガンバリズム=ポジティブという変な解釈が広まっていると言います。
私たちはすべてがぽいてぃぶであるべきで、ネガティブは許されない的な無菌思考を持ちがちですが、現実ではそういうことでは上手くいかないと考えられそうです。
茂木健一郎先生はそこで、メタ認知ということを重要視されているようです
物事を良い、悪いという判断をするのではなく、物ごとをフラットにとらえることをすすめています。何かがあったとしてそれはあくまで出来事に過ぎず、意味はないはずなのですが、私たちは自分にとってどうであるという意味付けをやりがちです。雨が降れば悪い天気で、晴れれば良い天気、という感じですね。この決めつけがひとを窮屈にしているのかもしれません。
ストレス解消の方法
本書では、茂木さん流のストレス解消法がいくつか紹介されていました。なるほど、と思ったのが「90度」による選択というものでした。たとえばAとBという意見の食い違いがあった時、その意見はAとBで180度の開きがあると考えられます。正反対、という意味ですね。しかし、それを完全に正反対のものを比較するのではなく、90度という選択が取れないか、という考え方です。こっちかあっちか、それとも全く違う解決策か、ということです。とくに、AかB化にフォーカスしているとそういう視点は失いがちです。そんな時に、違う見方ができることと、というのはとても有効かもしれません。
本書には又こんな引用がされていました。
「その人の価値は、人がどれくらい自分自身から解放されているかによって決まる」アインシュタイン
ってこれといい、メタ認知と言い、なんだか悟りの世界に近い気がするのは私でしょうか。脳の科学を極めると、人は悟りへ向かうのかもしれません。
いやーーー、読書って素晴らしいですね
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