目次
はじめの一行
はじめに
パパ、言ったでしょ。神さま抜きだと、あたしつまんないの。
―――コールズ百貨店でレジ待ちの少女もし何年か前に、私がお金についてのスピリチュアル本を書くと誰かに言われたとしても、絶対に信じなかっただろう。けれど自分の人生を振り返ってみれば納得がいく。私がこれまでに書いた本はすべて、ゆだね、神の導きに任せるための実践的な方法が中心で、そしてお金はこの方法にとって、もしかすると一番しつこく厄介なテーマかもしれないからだ。
本書は、まえがきというよりまずはタイトルで、ハッとさせられるのではないでしょうか。
お金は大切だと思って、多くの人が貯めようとしたり、得ようとしたり、増やそうとしたりします。しかし、本書のタイトルは「それはあなたのお金じゃない」と言い切るわけです。「聖なる豊かさで満ち足りて」というサブタイトルを見ると、「お金なんかなくたって、気持ちが満たされればいい」的なニュアンスにもとれそうですが、本書が言っていることは少し違うかもしれません。
お金というのはいわば「モノ」の一種ですが、私を含め多くの人が特別な感情をそこに転嫁しがちだと思います。そのお金にある意味真正面から向き合った一冊というのが、この書き出しからイメージされますがいかがでしょうか。
本書の内容
結論から言うと……
本書で語られていることの結論をかいつまんで話をすると、お金というものを個人の所有物と思うなかれ、というところだと思います。お金のみならず、何もかもが「私の」ものではないということ。非常に大きな視点で見ると、私たちは神(特定の宗教上の神というよりも、創造主的なニュアンス)の手足であり、神の意志を体現する世界のパーツ。だから、お金もその神の意志を体現するために必要なら幾らでも与えられる。だから何も不安になる事もなければ、神を信じて、神の意志を体現することに集中すればいい、という感じに受け取りました。
で、それを自分の中でしっかりと腹落ちさせる方法として本書が提言するのが「祈り」です。とくに宗教に関心のない人が多い日本人だと、祈りというとちょっと腰が引け気味になるかもしれませんが、その場合はアファーメーションと言い換えてもいいかもしれません。
本書は8週間でその心構えを作るためのプログラムになっていて、各週にその週のテーマとなる内容に特化した祈りが紹介されています。
ちなみに8週間のテーマはこんな感じです。
第1週:完全なる安心
第2週:五つの神聖なステップ
第3周:深める
第4週:エネルギーの浄化
第5週:忘れられたインナー・キッド
第6週:至宝
第7週:いいえ、あなたは頭がおかしいのではなく、お試しにあっているのです
第8週:豊かな道でいる
本書を読んで安心される方も多いかもしれませんね。
ちなみに、祈り(アファーメーション)は一番初めに紹介されている一つだけ、試しています。今で2週間くらいでしょうか……。まだまだ「これだ!」とわかるような効果はありませんが、じわっと、お金に対する不安は消えているような気もします。(しらんけど笑)
追記。
祈りをほぼ毎日唱え始めて2カ月半ほどたちます。
徐々にお金に対する執着というか、不安が取れ始めているような気がします。
実は途中1か月くらいはサボっているんですが、友人に「もっとちゃんとやりなさい!」と言われて読み直したんです。
だから正味1か月ちょいくらい。
あとは、第一週のワークとしては部屋をかたずけ、要らないものをどんどん捨てるという事。
空白をつくらねば、お金はやってこない、と。それは精神的な意味でもそうなんですが、物理的な意味でもそのようです。
だからとにかく要らないものは捨てる。
私の場合はまだまだ手を付けたばかりなんですが、自宅と会社でそれぞれ少しずつやっています。
すると確かにちょっとずつ風向きが変わってきたような気もします。
また思い出したらレポートします。
さらに追記。
じつは思うところあって再読しました。
やっぱり大事なのは、自我を手放すこと。
お金についても、「自分の」というのをとったほうがいい。
そういう執着を手放すことで、むしろ神の使いとしての職務を全うでき、入るべきものが入るようになる、とのこと。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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