ビジネス書

ほどよい量をつくる (しごとのわ)

はじめの一行

はじめに

今の世の中、自分の仕事の前後が見えにくい。
お客さんが見えないので、誰のための仕事かわからない。必要なものを生み出している実感が得にくい。目の前の目標のためだけに仕事をこなす人もいる。結果、自分の仕事は役に立っている、とはなかなか言い切れない。
そうなった理由の一つに、みんなで「量」を追いかけてきたことがあるように思う。「そういうのはもういい」と思っている人は、案外多いのではないだろうか。

ほどよい量をつくる (しごとのわ)(甲斐かおり)

とにかく量で競った昭和時代のアンチテーゼとして現代のビジネスパースンのメンタリティが語られることがけっこうあると思います。
それを凝縮した一言がこの一行目なのかもしれません。
本書の中身は、ノンフィクション的であり、エッセイ的であり、ビジネス書っぽくはないのですが、ビジネスについて語っているのでビジネス書に分類させていただきました。

本書の内容

ある本屋の話

本書の中では、従来のように「量」にこだわるわけではない会社を多数紹介しています。その代表例として挙げられるのが、佰食屋さんでしょう。ビジネス書としてはかなりのヒットだったと思われる、「売上を、減らそう」という中でそのビジネスモデルが語られていますが、メニューは一つで100食完売と同時に店は締めるというなんとも潔いお店。

売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放

特筆すべきは、労働力を安く買いたたこうとするのではなく、従業員一人一人のクオリティ・オブ・ライフを考慮した結果の戦略だからすごいな、と思います。

さて、本書の中では数々の企業が紹介されていますが、私が最も印象に残ったのは「店番のいない本屋さん」でした。
その本屋さんはサラリーマンをしていた店主が小さな小さな部屋を借りたのが発端。
そこに自分が好きなジャンルの本などを集めてきて陳列。
自分はサラリーマンで一日中店にいるわけにはいかないので、料金支払いを少し工夫しているようです。
ガチャガチャにコインを入れて、それで袋を買い、その袋がお店の商品を買った証になるんだとか。
性善説に基づいた店舗運営です。

しかしそうやって、誰もいないお店ですが、時折、自分の本を寄付してくれる人がいたり、お礼状をくれたり、お土産をおいて言ってくれるお客さんが現れ始めたそうな。
なんだか不思議な世界なんですが、そうやってコミュニティがひろがっていき、独特の関係性ができるようになったのだとか。

今ではその規模を大きくし、店内に委託販売スペースをもつようになり、色んな人が出店できるようにしているのだとか。

小売というのは、もはや物を売る仕事ではないのかもしれない。
そんな事を感じさせる事例でした。

 

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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