ノンフィクション

神秘思想 光と闇の全史

はじめの一行

はじめに

”When it is dark enough, men see the stars” ---Ralph Waldo Emerson
(「十分暗くなれば、人は星を見る」ーーーラルフ・ウォルドー・エマソン)

いま、あなたは何かに悩んでいるかもしれない。目の前に大きな障害が立ちふさがっているかもしれない。よくない思いが頭の中を堂々巡りする。八方ふさがりで何から手をつけたいのかわからない。そんなこともあるだろう。

神秘思想 光と闇の全史(富増章成)

いきなり英語の引用から始まる本書。
色々と現実の中で大変ならば、一旦目の前のリアリティから離れて神秘に目に向けてはいかがか、という提案から入ります。
私の場合はこの「はじめに」を読むまでもなく、タイトルだけで思わずレジに持っていきました。
たぶんそういう方は多いのではないかと思います。

本書の内容

世界の歴史の中での神秘思想

本書の内容を一番わかるのが、Amazonでの紹介文じゃないかと思います。
ここに引用してみます。

古代ギリシアとアジアの輪廻転生、新プラトン主義の「一者(ト・ヘン)」、グノーシス主義の祖・魔術師シモン・マグス、梵我一如で解脱するウパニシャッド哲学、ヨガのチャクラ開発、この世は仮想現実と看破した「空」の思想、無意識下の阿頼耶識の情報が輪廻する唯識のメカニズム、神道の言霊パワー、奇門遁甲の術で敵を倒した天武天皇、呪術を駆使した陰陽師・安倍晴明、ユダヤ教カバラの秘儀と生命の樹、薔薇十字団と黄金の夜明け団、エリファス・レヴィの召喚儀式、ニュートンもはまった錬金術、ブラヴァツキー夫人と神智学、20世紀最大の魔術師クロウリー、シュタイナーの『アカシャ年代記』、そして変性意識状態、チャネリング、超越瞑想、引き寄せの法則などの現代スピリチュアル思想と量子力学……。

つまり、古代の哲学やら伝説やら、あるいは宗教の始まり当たりのところから、近年の引き寄せの法則やら量子力学まで。ありとあらゆる神秘思想とその周辺の出来事やながれをズラ―ッと並べて解説しているのが本書です。その全体像は目次を見てみるとよくわかると思います。

第1章 古代西洋の神秘思想――現実界と高次元界
第2章 東洋の神秘思想――超人的能力の覚醒
第3章 中世神秘思想の展開――キリスト教異端とユダヤ教・カバラ
第4章 近代神秘思想の豊穣――錬金術と秘密結社
第5章 神秘思想 驚異の巨人たち
第6章 現代のスピリチュアル思想――量子力学と引き寄せの法則

呼んでいくと、第3章くらいまでは歴史の教科書を読むようなちょっと眠たくなるような話が多いように思います。もちろんこのジャンルに関心のある方はその限りではありませんが。
やっぱり個人的に一番関心のあるのが第6章。
ここにはたとえば、ジョセフ・マーフィーなどの成功哲学といった自己啓発的な内容のものが次々と出てきた経緯が著されています。うんうん、とうなずきながら読んでいたのは私だけではないのではないでしょうか。
そこから引き寄せ、量子力学とくるのは定番かもしれませんね。

これだけの流れを一冊に網羅したため、一つ一つの事象に対する解説はかなり限定的です。ちょっとした触りという印象は否めません。ただ、全体の系譜を眺めていくにはとても興味深い一冊かと思います。こういった神秘思想がどのようにして現代的な形を成すに至ったかを知りたい方は、その外観はつかめるんじゃないかと思います。好奇心を持って読みたい一冊。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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