目次
はじめの一行
はじめに
贅肉で膨らんだ顔に眼鏡のツルがぎゅっと食い込み、ぽっこりと膨らんだお腹が邪魔で、一人で靴下を脱ぐことも出来ない。ほんの数年前まで、僕はいわゆる”太ったおじさん”そのものでした。
原因はどう考えても、食生活。170cmもないのに体重は90kgを超えていたので、かなりの肥満ぶりです。’16年当時、ふるさと納税に夢中になっていた僕の自宅には全国各地から名産品が届き、お米から食後のデザートまで、舌鼓を撃つ毎日。
ビフォー・アフターでいうところの著者のビフォーがかなり生々しく表現されているまえがき。
この「眼鏡のツルがぎゅっと食い込み」というなんだかありありと目に浮かぶ表現が、見習いたいポイントかも知れません。
情景が目に浮かぶ表現って大事ですね。
本書の内容
断糖高脂質ダイエット
本書はシンプルにダイエットのハウトゥ本です。
まずは、そのダイエットと著者が出会ったきっかけが語られ、その裏付けが語られ、その実践法と実践のための情報をしてのレシピ集という構成になっています。
著者がこのダイエット法に出会ったのは、ある論文だったと言います。
それは、歯の健康について考察したもので、石器時代の食事をすれば歯磨きをしなくても、歯や歯周病に関する環境はとてもよくなるという物だったようです。
具体的には、肉や卵を中心とした食生活。
なんとなくそこに興味をひかれた著者がやってみた(というか、この時点でかなりびっくりする話ですが)らしい。
するとみるみる痩せていくのです。
そしてそのメカニズムを解明しようと様々な論文をあたってみたり、Twitterで情報を発信しながら仲間を増やし、様々な人ごとの事例を集め、上手くいかないケースの原因と対策を作り上げてきたようです。
それをまとめたのが本書という事です。
実は、私はこれと少し違うのですが、断糖高たんぱく摂取のダイエットを最近やりました。
21日間徹底的に糖をとらず、脂質も最小限にした食事をします。
すると、見る見るうちに痩せて、21日間で8kgも体重が落ちました。
しかも前日、たんぱく質をたくさんとればとるほど、次の朝痩せているからびっくりしました。
運動もないし、食欲のままに食べていたのにです。(もちろん食べる物の種類は厳密な規制がありましたが)
この経験から、太ったり痩せたりするのは、単なる足し算、引き算ではないと思いました。
そこから考えると、恐らくこれもおかしな話ではないと思います。
そもそも私がやった断糖高たんぱくダイエットも、21日間を過ぎれば脂質を取るべく薦められますので少し攻め方がちがうだけで、基本的な考え方は似通ってるのではないかと思います。
レシピ集
さて、このダイエットは本当に運動はゼロです。特に野菜を食べろとかいう物でもなく、肉や魚や卵中心の生活にするというのが基本的な考え方。
また、糖(炭水化物)についてはできるだけ抜くというのが基本だと思います。となると、白飯や麺がダメなんですね。
私のやったダイエットもご飯や麺はアウトなんですが、はじめのころはけっこう禁断症状出ましたが、だんだん「そんなに欲しくない」という状態になってきました。
これがもしかしたら、糖の中毒が抜けたという状態かと思います。
なにせ、糖は体内に慢性的な炎症状態を引き起こしますし、ガンの栄養がブドウ糖という事ですからやっぱりできる限り遠ざけておきたいし、体内から糖を抜くことで糖代謝のシステムを脂質代謝に変えていくというのがこのダイエットの狙い。違うエネルギーを使うのです。
私の場合たんぱく質を意識したダイエットをやった関係で、これを中途半端に取り入れてもどうかと思うので、重なる部分を部分的に取り入れてみようかと思っています。
となると食事に関しては結構な注意が必要です。すると、毎日同じようなものを食べなきゃいけないとか、鶏肉に飽き飽きするとかあるわけです。
そこにあらかじめ対処するかのように本書の後半半分はレシピ集です。比較的簡単にできるダイエットにいいおいしいメニューが多数紹介されています。これがないと、「じゃあ、何を食べればいいの!?」となってしまいそうですからそこへの対処かと思います。また、そういった食事ではなかなかとり切れない栄養分については、おすすめサプリなども紹介していますので参考になりますね。著者はまめにTwitterで情報発信されているので、フォローをお勧めします。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
この記事へのコメントはありません。