はじめの一行
はじめに
日本は「いつ、誰が作ったのか」答えられますか?
ある女子高生の話です。
彼女は高1の時にアメリカに留学しました。アメリカの文化を学ぶためです。
ホームステイ先はカリフォルニア州にあるテハチャピという小さな村にあるアメリカ人の家庭でした。
日本人が住んでいない地域でしたので、知らない国からやってきた女子高生にみんな興味津々でした。学校に行けばクラスメイトが聞いてきます。
「ねえ、日本て、どんな国?何があるの?」
中身は歴史の本なのですが、まえがきはある女子高生の「物語」。
やっぱり物語というのは人の目を惹きつけますから、まえがきにはぴったりなのかもしれません。
無機質な内容の本ほど、まえがきなどに物語を持ってくるのはひとつのやり方かもしれませんね。
あ、勿論本書は無機質な内容ではないのですが。
「お父さん、日本のことを教えて! ──はじめての日本国史」の内容
隠蔽された日本の歴史
日本という国ができたのは何時で、誰が作ったのか。
この、とても大事なことを、学校では習わないのだそうです。
私はあまり歴史の時間にまじめに聞いてなかったので断言できる立場ではないのですが、本書ではそういっています。
その理由は、日本が第二次世界大戦で敗戦した時、GHQによりそういった教育が排除されたからだそうです。
ルーツにつながるという事は、強い国を作ってしまうから、それができない弱い国にするよう仕向けたのだと言います。
また、各国の国歌って、実は軍歌的要素が多いそうです。
部隊を鼓舞するような、勇ましい歌詞に、マーチのようなリズム。
けど、日本の君が代は、実はそんな軍事的要素がないそうです。
「君」への思いをつづった、他人への愛を表現した歌。
君が代と軍国主義を結び付けて、その斉唱に反対する人がいるけど、実は歌そのものには罪はなさそうです。
そういったことを、私たちはあまり知りません。
他にも、女系天皇と女性天皇の違いなど、ぼんやりした知識であやふやな議論を師がちな内容にスポットを当てて解説しています。
本書の構成は、まずは素朴な1~2行程度の質問に、数ページのとても分かりやすい解説というのが基本構成。
とても読みやすく作られています。
日本人であることに誇りを持てる一冊
なぜか、日本人が日本のことを語ると自虐的になりがちです。
欧米はこうなのに、日本ではいまだこんな古い考え方である、とか
欧米の標準はこれなのに、日本ではそういった標準に何一つ追いつけない、とか。
けど、色々と深堀をしてみると、日本本来の良さというか、日本がもっている強さを知ることができる内容になっているように思います。
本書を読んだ感想は、日本人に生まれてよかったな、と思えるものでした。
ぜひ、ご一読いただきたい一冊です。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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