目次
はじめの一行
はじめに
「要約力」の高い人と低い人の決定的な違い
人に何かを伝えるとき、何でもかんでも話せばいいというわけではありません。
それどころか、あれこれ話すほど「かえって伝わらなくなる」ケースがほとんどです。
たとえば、部下が上司に仕事の報告・相談をするとします。伝え方①
今日は、先日のイベントのお礼をと思って、いくつか会社を回ってきたのですが、A社に伺った時に、たまたま前田さんがいらっしゃって……
いきなり事例を出して、要約力のパワーを見せつける前書きです。
ここには引用していませんが、なるほど、この伝え方をすっきりと整理した要約文が後に紹介されます。
ああ、ようやくって大事なんだな、と思わせてくれるまえがきです。
本書の内容
要約することの大切さ
なにかのスピーチや学びに対して、感想を発言する機会があったりします。
すると、すごく短いのに切れ味のいい言葉で感想を伝える人は、やっぱり一目置かれます。
一方、だらだらと感想を述べる方の話は、今一つ何が言いたいかがわからないこともしばしばあります。
この差が、要約力の差ともいえるのでしょう。
じゃあその要約のかなめは何かというと、「死んでもこれだけは言っておく」という究極の要約。
つまり、何があってもこれだけは伝えたいということだけをとにかくピックアップせよ、ということなのでしょう
要約の3つのステップ
本書によると、要約には三つのステップがあるといいます。
①情報収集
②情報整理
③情報伝達
まず情報収集においては良質な情報をしっかりと集める。
正しい情報がなければ、判断も誤るし、ようやくも誤る。
逆に、要約というのは密度が濃い分、誤りも密度が高くなってしまうかもしれません。
その効果的な方法として、脳に命令せよ、といいます。
簡単にいえば、脳は質問をすればその答えを探そうとするので、頭の中に問いを持て、ということだと思います。
そして情報整理においては、集めた情報をグループ分けし、優先順位を決めていきます。
特にアウトプットに際しては、時系列で話すよりも、属性によって情報を分けてそれぞれにおいて固めてアウトプットするほうがすっきりすることが多いようです。このあたり、例文をふんだんに取り入れながら解説されています。
そして最後の情報伝達いおいては、話過ぎず、足りなすぎずの適量を心がける。
たとえば、長すぎる前置きはご法度。
聞き手が本当に聞きたいことをしっかりと推測して、必要なことを必要なだけアウトプットする。
そしてはなしは、幹→枝→葉の順番に話すということ。
著者によると、要約力を身に着けると、話の瞬発力もつきやすいようです。
何の準備もないところで急に話を振られても、しっかりとした話ができるようになる訓練にもなるのだとか。
そんな自分にあこがれているなら、是非一読したい一冊ですね。
いやーー、読書って素晴らしいですね。
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