小説

心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの

はじめの一行

オープニング

たたきつけるような雨の降る夜だった。

二月も終わりに近づき、昼間はだいぶ暖かくなってきたとはいえ太陽が沈んでしまえば寒さに変わりはない。こんな雨であればなおさらである。
後藤は交番で交代の引継ぎ書類を書いていた。一番嫌な仕事だ。警察に入って、もう二年になるが、この仕事だけはどうしても慣れない。

心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの(神永学)

心霊探偵八雲の始まりは、いつも、ちょっと唐突にも思える「?」が浮かぶシーンから始まります。
過去の作品からの文脈とのつながりは感じられない、新たな登場人物が出てきて例えば事件が起こるシーンだったり。
これが小説だけど映画的に見える一つの方法なのかもしれません。

本書の内容

死人が見える目

本書の基本設定は、シリーズ一冊目と同じ。
主人公の八雲君は、固めが赤く、その目は死人の魂が見えると言います。
その力を利用して、仲の良い(?)後藤刑事の抱える事件を次々解決しています。
そこに、ガールフレンド(?)晴香ちゃんが色々と巻き込まれ、後藤刑事の持ち込んだ話とつながり、最期のクライマックスへ。
非常にざっくりしたあらすじはこんな感じ。

死人の魂が見えるなら、死人から事件のいきさつを全て聞き出せれば楽なんでしょうが、それはなかなかうまく行かない。
ある意味、サスペンスなのに、被害者と話ができるというのは販促にも見えそうですが、そこはうまい具合に見えない部分を上手く作って、物語のおどろきをいつも感じさせてもらえます。

今回の新たな登場人物は、石井刑事。
後藤刑事が「心霊刑事」と思っていて憧れをもって、後藤刑事の部下として配属されますが、実は後藤刑事がそんな能力がなくて、ただの民間人である八雲が事件を解決していると知る衝撃。
なかなか個性的なキャラクターで、私は好きです。

連続少女殺人事件

本書の中心にあるのが、連続少女殺人事件。
溺死させられた少女が捨てられているという状況が何度か続きます。
その本質に迫ろうという警察がいる一方で、八雲の元には晴香がまたも知人の相談を持ち込もうとやってくる。

私は単行本を読んだのですが、字が大きく行間が広いので、小説を読みなれない人でも結構読みやすいと感じました。
ちょっと文字の本を読んでみたいな、と思われる方の入門書としてもおすすめの一冊です。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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