はじめの一行
執筆のきっかけ
本書は、著者の過去のエピソードから始まります。
なんともプログラミングから一番遠そうな「文学部の女子学生」の言葉というところからして、ちょっと脚色してるかなぁ?なんて思ってしまいますが・・・笑
ただ、全くの事実無根というわけではないのでしょう。
私自身もそう思う一面はあります。
あるとき、大学生を対象とした無料のプログラミング講座を開催したことがあります。すると意外なほど受講者が集まって、しかもほとんどの人が文系だったことに大変驚きました。
私のような理系育ちにとって、プログラミングはなんとなく「自分一人で習得するもの」という認識があるのに対し、「習う」という感覚を持ち得る人には文系の方が多かったのかもしれません。
さて、その時参加していた文学部の女子学生に、なぜプログラミングに興味を持ったのかを訪ねてみると、彼女は「21世紀では、いずれプログラミングが教養の一つになると思うから」と答えました。
長年、プログラミングとともに生きてきた筆者にとって、この一言は予想しがたく、とても衝撃的であったと同時に、心のどこかでとても腑に落ちるものでした。
本書の内容
プログラムの本だがプログラムのやり方ではない
正直、文系な私。
プログラムという時点で、ちょっと腰が引き気味ではあります。
ただ、本書に関していえば、プログラム言語でどうプログラムを書く、というのは全くと言っていいほど記載されていません。
まずは、プログラムの構造がかかれています。
それは、動作を分解して命令する、という非常にロジカルな作業。
これを読んでいると、組織の仕組化はまさにプログラム。
仕組みを作る中での考え方として、プログラム言語が記述される方式というのは、ざっくりとでも知っておいたほうがよさそうだな、と思えます。
あとは、コンピューターの歴史や、命令方法の変化の歴史。
あとはほんの少しだけ、ごくごく簡単なプログラムの実習があります。
これはWEBブラウザ上でできるものなので、誰でもできるものと言えるでしょう。
プログラム的考え方は必要なのか?
さて、前述の通り、プログラムというのはコンピューターを動かす言語。
その内容は非常に簡潔で漏れがない。
というか、必要な十分な情報を命令しなければならないわけですから、これは組織を動かすにも当然必要になってくるものです。
最終的には、人を率いるのか、ロボットを率いるのか、どんな未来があるかはわかりませんが、知っていて損はない内容だな、と感じたことを付け加えておきます。
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