スピリチュアル

チベット永遠の書―宇宙より遥かに深く 「シャンバラ」極限の恐怖の果てに「生」の真理を見た

はじめの一行

緒言

ドイツ人探検家テオドール・イリオンは、まだチベットが外界とされていた頃に、初め手この神秘な国の奥深くにまで潜入した数少ない西洋人の1人である。彼は流ちょうなチベット語を話せたが、当時チベット領内に外国人が入ることは違法とされていたため、放浪するチベット人巡礼者を装い、この地に入る決断をする。
1932年、イリオンはチベット潜入計画を練り、二年間の予備演習をスカンジナビアの氷結地帯などで実施、1934年にドイツを発った。

チベット永遠の書―宇宙より遥かに深く 「シャンバラ」極限の恐怖の果てに「生」の真理を見た(テオドール・イリオン)

本書の前提となる話を解説する緒言。
ちなみに緒言というのは、いわゆるまえがきのようなもののようです。

当時神秘の世界だったチベットに、法を犯して入国した人の手記である、ということが書かれています。
このシチュエーションにワクワクする人は買いですし。そうでない人はそうでない。
ある意味わかりやすい切り分けがなされるまえがきなのかもしれません。

本書の内容

ドイツ人のチベット潜入記録

本書の内容は?と聞かれたら、小見出しにあるように「ドイツ人のチベット潜入記録」と答えます。
それが本書の等身大の内容かと思います。
ただ、予想外なところは、今でも神秘的なチベットですが、当時はより秘密のベールに包まれていたらしい。
なにしろ、外国人がそこに入っていくことは違法なのだとか。

著者は手や顔の肌の色を変え、チベットの言葉は喋れるものの、あまり多くは語らず、瞳の色を見られないようにしてチベットに潜入。
山賊に遭遇したり、現地の人々と交流したりといった中で、チベットの人々の習慣や文化、人間性などについてを教えてくれます。

後半には衝撃の展開も!?

さて、どちらかというと本書の前半は、比較的淡々と物語が進みます。
色んな人との出会いやピンチ、苦労話もあるのですが、目が覚めるほど強烈なものではありません。
しかし、後半に行くほどに、だんだんと怪しげな雰囲気が垂れ込めてきます。

その内容はここではお話ししないほうがいいと思いますが、「え?そこかよ!?」と思うような話もあったりします。
はい、衝撃的展開です。

本書は冒険かによる冒険小説的な意味合いと、ちょっとオカルト(でもないけど)チックな恐ろしい雰囲気を楽しむ敵な意味合いとが調和した一冊。
マニアの方の評価は高いようなので、機会があればご一読を。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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