目次
はじめの一行
まえがき
この本は「人類の月面着陸は本当に有ったのか」の疑惑を真正面から追求する本である。
今から35年前の1969年7月20日の、NASA(米航空宇宙局)が行ったアポロ計画の有人宇宙飛行であったアポロ11号による、人類初の月面着陸、そして月からの生還という大実験は恐らく無かっただろう、という内容の本である。
アメリカ政府は今から35年前のあの時、私たち地球上のすべての人を大きく騙したのである。そして今なお騙し続けている。
本書のまえがきは、単刀直入にこの本の結論を示したものだと思います。
一冊読み切って受け取ったメッセージは、まさに人類の月面着陸はきっと無かっただろう、という結論があり、その結論に至る著者の考察が盛り込まれています。
本書の内容
人類は月に足を踏み入れていない?
冒頭でもあったように、本書の内容は、人類は月に着陸していないのではないか、という説を展開します。
理由はいくつかありますが、覚えている中でも、まずはあの着陸機の問題。
当時は今ほどコンピューター技術が高くもないのに、月に着陸し、そこから離陸して帰還ルートにのるというかなり難しいことをこともなげに行っていることが、現実的とは言えないと言います。
そもそも、月の重力は小さいとはいえ、地球から月に向かうのにはあれだけのエンジンや燃料を必要とするのに、月発の装備はあまりにもぜい弱。
さらに、現代の宇宙ステーションは比較的大気圏に近いとこにいるが、そこを人が飛び越えることで受ける放射線被ばくについてもまだまだ不可解な点があると言います。
しかもそれを遮るにはあまりに貧弱な宇宙服。
他にも、月の石について実はたいした研究成果がない。
また、月の可能性についてどういう結論が下されたかはわからないとはいえ、その後35年間にわたって月への着陸を行う計画がないことに対する疑問。
色んな理由から、著者は人類は月には着陸していなかったのではないか?という説を展開しています。
真実はどこに……?
さて、本書を読んでみて、私などはあまり深く考えるタイプでもないので、「ふーん、そうか。もしかしたら月面着陸は無かったのかも」なんて言う風に思うに至るわけです。
ただ、本書の前半戦は著者の考えがある程度わかりやすく書かれているのですが、後半からはネットでの口撃に対する反論などが取り上げられています。
それはいいのですがなんとなく感情的に見える議論。
ちょっとその辺を見ていると、どこか怪しくも感じてしまう。
とかく陰謀論的な話になると、意見対立する人たち通しが相手を罵るシーンをよく見かけます。
それがちょっと残念ですね。
こう言ってしまえば身もふたもないのかもしれませんが、自分がこうだと信じている世界があると、そこから外れた話は全部完全に排除しがち。
そして敵と味方を作ってしまいます。
マスク問題とか、ワクチン問題とかもそうですね。
是非そういったところ、歩み寄ってほしいなと思う今日この頃です。
これだけがいいではなく、これもいいしあれもいい、となるといいな、と思うのですが…
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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