小説

心霊探偵八雲4 守るべき想い

はじめの一行

イントロダクション

そぞろ寒い夜のことだった。

宮川英也は小高い丘の頂上まで登ったところで、道路脇に車を停めた。
ここか。フロントガラスの向こうに、レンガ造りの塀に囲まれた、西洋風の館が見える。
またく。金持ちがバカデカイ家を建てやがって。ここは日本だぞ。
宮川はぼやきながらも備え付けの無線機を取り上げる。
「現場に到着した。様子を見に行ってくる」
返答を待つことなく車を降りた。
まったくツイてねえ。

心霊探偵八雲4 守るべき想い(神永学)

とってもヒットしたシリーズ小説の第四弾。
いつも始まりは、ちょっとダークな事件のワンシーンや、事件が始まるシーンなどが多い印象のあるこのシリーズ。
本作も、事件発覚のところから話が始まります。
はじめに軽いクライマックスを持ってくる、そして急にシーンが変わる。
これって鉄板パターンで、興味をそそられますね。
ついつい先を読みたくなってしまいます。

本書の内容

炭化した死体

本書の事件の中心は、焼けた死体。
単に焼けただけではなく、骨もなにもが跡形もなく焼けてしまう状態。
まともに残った部分はごくわずか。ほぼ左手のみ。

普通の焼死体ならここまで焼けるという事はあり得ない。
人体発火現象なんて言うものも海外では報告されているようですが、まさに人が中から焼き尽くされたかのような死体発見となります。

さて、そんな不可解の事件の中で、八雲はそのからくりを解き明かします。
そして意外な犯人像に少しずつ迫ります。

今回は、後藤刑事も大変な目に遭いますし、石井刑事もやっぱり危ない。
晴香ちゃんも大変な目に遭いつつ、けっこうなピンチを迎えます。
そして、晴香ちゃんと八雲の恋も、なんとなく気になるところですね。

全体を見渡したとき、「炭化した死体」というけっこう大きなキーワードに気持ちは引っ張られがちですが、実はその奥にいろんな話が絡み合っています。
そんな種明かしを見たとき、なるほど、とひざを打つわけです。
しかしそれにしても、八雲くんは、死者のことが見えるのですが、死者はなかなかいろんなことを語ってくれないものなんですねー。

 

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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