はじめの一行
はじめに
自分が作家として約20年間に書いた作品を、知的な対談の中で概説する機会はめったにありません。今回、親友のエハン・デラヴィが、一緒に本を書こうと提案してくれたことでこの機会を得ました。読者のあなたが今手にしているこの本が、その結果です。
私の著作のうち、この本の中で討論されていないのは、一九八九年に出版された、「時事問題」を扱った最後の本(『援助貴族は貧困に巣喰う』武藤一羊監訳、朝日新聞社)だけです。人類の発祥、神々の叡智、文明の創造、すべての起源は「異次元(スーパーナチュラル)」にあった(グラハム・ハンコック、エハン デラヴィ)
本の成り立ちをご紹介するはじめにですね。
有名な人、ベストセラー作家は煽らなくても、こういう成り立ちを紹介するだけでいいんだな、とうらやましく思います。
やっぱり個人としてのブランドが確立されている人は強いですね。
本書の内容
対談形式
本書の内容は、著者として名前が出ている、グラハム・ハンコックとエハン デラヴィの対談形式の本となります。
対談形式のいいところは、比較的読みやすいというメリットはあるものの、中身が散漫になることも多いので良し悪しですね。
さて、本書の一番中心となる話は、人間はどのように進化したのか?という事。
どうやら、色んな遺跡などを分析していくと、人間の進化に際して、あまりに突然起こったとしか思えないことがあると言います。
たとえば、ある時を境に、急に美術的な作品を生み始めたり、
ある事態を境に唐突に言葉や文字という文明が出てきたり。
そういった突然変異的な進化について、著者は「何かの外圧」がかかっていたのではないか?という話になっていきます。
それを検証するために、アヤワスカといった幻覚成分を活用して異次元とのコンタクトを試みたりして…。
すごーく単純化すると、色んな観察を総合すると、人が人として進化する過程には異次元なり、異空間の存在が、そういうスイッチを押したに違いない、という結論という印象を受けました。
その過程の考証が多岐にわたり、日本に関わる部分も結構あります。
日本人にとっても身近な話として楽しめる内容です。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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