はじめの一行
はじめに
皆様は、「色」についてどんな印象をお持ちでしょうか。
おそらく「なんとなく」捉えている程度で、深く考えてみたことはないという人がほとんどだと思います。
それこそ「感覚」の世界であり、扇子や感性の一つ、という印象を持っているのではないでしょうか。かくいう私もそうでした。しかし23歳で、色の世界にも物理的な世界やロジックがあるのだ!という事を初めて知った時の衝撃は、今でも忘れることができません。
この数行で、「色」というものに何かしらのとてつもないパワーがある、ということを言っています。
なるほど内容を見ると、単なる色彩心理学の本とは一線を画する部分があります。
ちょっと内容が気になりますね。
本書の内容
前半は色のよもやま話
本書の前半は、一般的な色に関するよもやま話の本です。
たとえば、蛇口の色は青は冷たく、赤は熱い、というのは誰が見ても明らかです。
とはいえ、よく考えて見たときに、なぜそうなのか?というのは明確な説明がつきにくいのではないでしょうか。
その根拠は色から感じる温度感がある、という事。青は冷たく、赤は熱いという私たちが受ける印象が根拠のようです。
じゃあ、それはどこからやってくるのでしょうか?
これは私の勝手な想像ですが、熱くなっているものは熱いものが多いし、氷のような冷たいものは青いイメージとかぶりがち。
そういった刷り込みがあるのかな、と思ったりするのですが、色の持つ周波数とか、そんなものの影響もあるのかもしれません。
さらに言うと、色が伝える重さというのがあります。
金庫が黒いのはその重さを表現するためだし、引っ越し業者の段ボールが白っぽいのは荷物を軽く見せるため。そういう事で、従業員の負担感が減るのだとか。
戦略的に色を使うためのさまざまな知識がてんこ盛りです。
バースカラー
後半で出てくるのは、本書オリジナルの内容と言えるのかもしれません。
それは、バースカラーというもの。
生年月日などの情報から、生涯自分のもつ色を導き出し、それをいろんな形で利用しようというもの。
その根拠がどこにあるのかはわからないのですが、きっと著者オリジナルの理論です。
本書にはQRコードがあったので簡易診断でもできるのかな?とおもったらいきなり有料のようでした。
もし興味のある方は、見て見られると面白いかと思います。
全体を通して、色をただ受け止めるだけのものでなく、自分の味方にするための一冊。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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