小説

心霊探偵八雲7 魂の行方

はじめの一行

紅葉狩り

今から千年以上の昔、現在の長野県に水無瀬という集落があった―――。
この地には、ある伝承がある。
子どもに恵まれなかったある夫婦が、第六天の魔王に祈りを捧げ、一人の女児を授かった。
呉葉と名づけ、これをかわいがった。しかし、その子には、生まれつき類稀な魔力が備わっていた。
時がたち、美しい娘に成長した呉葉は、紅葉と名を変え、京へと上った。

心霊探偵八雲7 魂の行方(神永学)

この八雲シリーズの基本パターン。
物語そのものとは少し距離感の張る話から入ります。
今回は、話全体にかかってくるある場所の伝説から。
これが全体の物語のメタファーと言っても過言ではない感じですね。
しかしまあ、人間とはそんなに残虐になれる生き物なんですね・・・

本書の内容

戸隠に集結

前回のシリーズで出てきた真人君。彼の友人が神隠しにあった。
そんなエピソードで始まる本作。
出来事につられて人が戸隠に集まるのですが、ここでいろんな人間関係の糸が絡まっていたりします。
え、そこまで?なんて思ってしまいますが、すごい勢いで登場人物の糸がつながっていきます。

ここで晴香ちゃんまで繋がっちゃうからびっくりです。
八雲のおじいさん、おばあさん…
そんなルーツにつながります。

脳内映像ミステリー

このシリーズを紹介する言葉の一つに、「脳内映像」ミステリーなんていう紹介のされ方があります。
なんとなくドラマ化アニメを見ているかのような錯覚に陥る文章だな、と依然感じたことはありました。
その秘密はどこにあるのだろう?と思っていたのですが、ひとつは以前も書きましたが、常に視点が第三者であるという事。
登場人物の心情を吐露するシーンはありますが、基本、第三者から物語を観察しているという立ち位置にあるからだと思います。
もう一つ気付いたのは、登場人物との合いの手。
たとえば、頭はいいけど身体がついてこない石井刑事は、「よし、ここだ」と走り出しては、「ころんだ」とアナウンスされます。
この妙な掛け合いが、どこか普通の小説と違う雰囲気を作り出しているのかもしれません。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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