はじめの一行
はじめに
多様な人たちとものごとを
前に進めないといけない時代「どうも、いままでのコミュニケーションのやり方ではうまくいかない……」
そのようなお悩み相談を、私は連日のように企業の管理職や担当者などから受けています。
・会議が毎度お偉いさんのリサイタル
・突然、意見を求められて「シーン」
・話が脱線したっきりで、戻ってこない
・結論ありき。予定調和な定例会(だったらチャットやメールでよくないですか?)
・みな活発に意見を出してくれるのだが、まとまらない
実は私が本書を買う決め手になったのが冒頭の
多様な人たちとものごとを
前に進めないといけない時代
という言葉でした。
どういうことかというと、今って時代の変革期にあって、色んな新しいものを生み出す必要が出ているように思います。
そのためには、異質な人たちが集い、ひとつの目的に向かって何かを作り上げるという流れが必要だと思います。
そこに向かうにあたっては、異質な人たちなので、同業者とかと違って共通言語があまりないんです。
そんな中道コミュニケーションを深めていくかというのは、けっこう大きな課題です。
そんな参考になれば、という思いで本書を手に取りました。
本書の内容
ファシリテーションにおける90のコツ
本書においては、会議や議論を進めるためのファシリテーションに役立つ90のコツが紹介されています。
そもそもファシリテーションについては、以下の5つの要素があると言います。
5つの要素①目的を押さえる
5つの要素②インプットを押さえる
5つの要素③成果物を押さえる
5つの要素④関係者を把握する
5つの要素⑤効率を考える
これらの要素を満たすように、設計された90のコツは、一つ一つはメチャクチャ難しいというものではありません。
多くは、心がけ次第でできることなんですが、ただ、そこまで気が回らなかった、という人が多いのではないでしょうか。
たとえば、社内での会議のファシリテーションにおいては、それぞれのメンバーの個性を日ごろから観察することをすすめています。
それを「歩き回る」と表現しています。
現場を歩き回る。
あるいはミーティング会場を歩き回る。
そういったことで、参加者の個性を見極めたり、現状の立ち位置を把握したりする。
もう少し発展させると、「オンラインで歩き回る」というのもあります。
これは社内のネットワークなどで過去の資料や敬意をしっかり把握しておくという意味で、色んなオンライン上で得られる資料に目を通しておく、ということ。
そのほかにも、会議の場を作る方法や、
場が荒れたときの対処法など、
細かなことまで痒い所に手が届くのが本書。
会議をファシリテーションする立場になるなら、一度は眼を通しておきたい一冊。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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