目次
はじめの一行
衝撃的な始まり
本書は、こんな一文からスタートします。
「僕は、お母さんの腕でを切らなければいけなかったんだ」
この衝撃的な一行を読んでしまうと、次を読みたくなってしまいますね。
何が起こったんだ?と。
この言葉を放ったのは、ウガンダ北部の16歳の少年。
この本が訴えたいのは、少年兵の実情です。
本書の内容
殺すか?腕を切るか?
まるで映画のような話ですが、少年兵はある時村から連れ去られます。
そこで強要されるのは、親族を殺すか腕を切り落とすか。
どちらを選んでも地獄です。
その意図は、「帰るところをなくす」という事にあるそうです。
親の腕を切る、もしくは殺す。
小さな村でそんな事件が起これば、その子は村に帰ることはできません。
そこで、少年兵として訓練され、戦場に出る。
居場所は、戦場にしかないのです。
テラルネッサンス
本書の著者は、そんな少年兵を救い出し、社会復帰を援助する団体のリーダー。
その名を、テラルネッサンスといいます。
より多くの人にこの現実を知ってもらい、世の中を変えていきたい。
そんな思いがこの一冊に詰められています。
力強い言葉
著者を動かした言葉
著者が、前書きで一つの言葉を紹介しています。
すべての人に、未来を作る力がある。
ごく普通の学生だった著者は、自ら団体を立ち上げ、世界を変え始めました。
本書は、少年兵の実態を語ったものではあります。
ただそれ以上に自己啓発的要素を持っています。
ご自身がどんなきっかけでこの事業をスタートし、
どんな経過をたどって今に至るか。
その物語は非常に心に響くものではないかと思います。
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