ビジネス書

日本再興戦略




はじめの一行

はじめに:なぜ今、僕は日本再興戦略を語るのか?

「欧米」という概念を見直す

今の日本は、自虐的な批判に飽きて自信を喪失している気がします。そこで過度に自信を作ろうとして、内部的には「日本はすごい」と自画自賛するコンテンツばかりになってしまっています。日本が自信を取り戻すためにまず大事なことは、「過去において日本は根本的に何がすごかったのか、何がすごくなかったのか」について我々の常識を更新しながら考えることです。
たとえば、「マイホームという制度」とそのローンは成長戦略の1つでした。なぜ、そして、どこがすごいかというと、最初に頭金を払った後に、数十年間もお金を払い続けるという形で、家計から自動的に所得が差し引かれる仕組みを創り出したからです。それは、金融の「仕組み」として「すごい」ものです。

日本再興戦略(落合陽一)

今を時めく落合陽一さん。
本書のスタートは、日本が自信を喪失してる、と。
この後を読み進めていくと、なるほどーと思う部分はいろいろとあります。
本書のタイトルも、考えてみればなかなか大胆。
けっこう売れているようですね。

本書の内容

少子高齢化は日本にとって足かせか?福音か?

本書においては、日本がこれから再興するための様々なジャンルにおける提言が著されています。
その中でも特に私が気になったのは、少子高齢化に対する考え方です。
基本的に、少子高齢化というのは憂うべきこととして語られることが多い。
そもそも消費し、生産する世代が減っているということですから、それなりに問題視することは普通のことだと思います。

しかし、少し前にある経営コンサルタントがこういっていました。
「少子高齢化で困るのは、社会保険の運用がうまくいかなくなるから」
そりゃそうだ。
それが崩壊したら、国民はもとより、そこに依存してる国の体質も崩れてしまう。

とはいえ、ある時経営者とこんな話をしてたことがあります。
人を雇うのが大変な時代になってきた一方で、AIが人の仕事を”奪い”始めた。
結局これでプラスマイナスゼロになるんじゃないの?
という感じの話です。

実際は、プラマイゼロというスッキリした話ではないかもしれませんが、意外と的を射てる話かもしれない。
そんな風に思ってましたが、本書の中でもそんな方向感が示されてます。

若者へのメッセージ

本書は、基本的に若い人に向けたメッセージとなっているように思います。
おじさんはほっとけ、的ニュアンスを感じなくもない(笑)
おじさんな私にとってはつらい話ですが・・・。

あそうそう。もうひとつ面白いな、と思ったのが「士農工商」の復活です。
落合さんの考える士農工商とは、
「士」国の政策や戦略を考え実行する人。またさまざまな技術開発者
「農」百姓(落合さんの言う百姓は、農家という意味ではなく百の仕事を持つ人)
「工」専門職
「商」銀行や一般のホワイトカラー
ってことで、生み出す価値の大きさで並べている感じでしょうか。

面白いのは、今までは非常に勝ち組だった銀行や金融関係の職業が一番した。
まあ、何の価値も生み出してない、ってことですね。
この考え方、なるほどーと思いました。

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